歯科コラム
患者が来ない歯科医院とは?患者さま目線で歯医者を探してみましょう
歯科医院を開業しようと思っている方や、多くの患者に歯科医院に来院してもらいたい方へ。
「歯科医院をオープンしたら、患者がたくさんくる」と思ってはいませんか?
じつは、歯科医院を開業したからといって、多くの患者が来てくれるとは限らず、開業前から開業後も集客に悩まされるケースは少なくありません。
今回は、患者が来ない歯科医院の特徴や対策を新規患者と再来院患者にわけて解説します。
関連記事:患者視点の歯医者の選び方!5つのポイント・ニーズを理解して集患率アップ!
目次
患者が来ない歯科医院【新規患者】
新規の患者が来ない歯科医院は、「立地」「認知」「他の歯科医院との差別化」に問題があるかもしれません。
当てはまっていないか、チェックしてみましょう。
1.立地
患者が歯科医院に行く理由のひとつとして挙げられるのは、立地です。
家の近くのため選択する方や、駅から通院しやすい場所を選択する方も少なくありません。
そのため、歯科医院を立てる場所をコンセプトに合わせて選択することが大切です。
- 一般歯科:駅や住宅街
- 小児歯科:幼稚園や小学校の周辺
- 審美歯科:オフィス街や商業施設の周辺
- 予防歯科:駅の周辺など人の多い場所
上記を参考にして、立地を決定しましょう。
2.認知
歯科医院の認知を広げるために、
- ホームページの制作
- 看板の設置
- 内覧会
- チラシの配布
- 地域への挨拶
などを行うことがあるでしょう。
ただし、はっきりとした目的を決めずに闇雲に行っても集客にはつながりません。
ターゲット層やニーズを考えて、認知を広げていきましょう。
関連記事:歯科の増患・集患できるホームページとは?患者さんが知りたいことはコレ!
3.他の歯科医院との差別化
患者が通院したい歯科医院と思うポイントのひとつは、コンセプトや接遇などの強みです。
特に、近くに歯科医院がある場合は差別化できるように、しっかりコンセプトを練ります。
たとえば、小児歯科にしたい場合は外装からも判断できる見た目にして、お子さんが楽しく通えるような雰囲気作りが大切です。
他にも、おむつ台やキッズルームの完備、保育士の在籍、優先駐車場の有無を強みとしてアピールするのもよいでしょう。
患者が来ない歯科医院【再来院患者】
次に、再来院患者が来ない歯科医院の特徴を解説します。
1.スタッフの対応
どれだけ立地がよくてもスタッフや歯科医師の対応がよくなければ、患者は定着しません。
治療の技術も大切ですが、口コミを左右しやすいのはスタッフの対応です。
たとえば、
- 受付の電話対応
- 歯科医師とスタッフとの関係
などが挙げられます。
歯科医院に行く理由が「歯の痛み」が原因だった場合、重い腰を上げて通院する方も少なくありません。
そんなときに、冷たい態度で対応されると「もう、通いたくない……」「怖い……」といった悪いイメージを持たれてしまうこともあります。
他にも、患者に対して優しい歯科医師がスタッフに怒鳴っているなど、スタッフと歯科医師の関係性が気になる方もいらっしゃいます。
2.待ち時間
歯科医院に予約をして通院する場合、できるだけ待ち時間なく治療が受けられると嬉しいものです。
あまりに待ち時間が多いとクレームにつながりかねません。
予算に合わせて自動精算機やWEB予約システムの導入を考えてみましょう。
3.清潔感
歯科医院は常に清潔感のある空間を意識しましょう。
掃除が行き届いてないと、「感染拡大の対策は大丈夫?」など不安をつのらせることになるからです。
4.治療説明が不十分
歯科医院で治療したけれど、「思っていた治療と違った」「なかなか痛みが取れない」などのトラブルを避けるためにカウンセリングや治療説明の時間をつくりましょう。
患者が選びたい歯科医院にする5つのポイント【新規患者】
ここからは、新規の患者が選びたい歯科医院にする5つのポイントを解説します。
1.ホームページを制作
歯科医院を開業する数ヶ月前からホームページを制作すると宣伝につながります。
自院の強みをアピールすることで、コンセプトに合った患者が通院しようと考えてくれます。
また、医院内やスタッフの写真を掲載すると、通院したときの想像ができて歯科医院の雰囲気が伝わります。
さらに、歯科医院が検索されやすいようにターゲットを絞って記載内容を考えることも大切です。
ただし、医療広告ガイドラインに沿って法規を遵守したホームページを制作する必要がありますので、ホームページ制作会社にお願いすると安心して制作できるでしょう。
関連記事:歯科ホームページ制作の流れ/発注から納品までの期間は?
2.チラシ
内覧会の開催やイベントのお知らせをチラシで行うのもひとつのポイントです。
ホームページを閲覧する機会が少ない方にも、自院をアピールすることができます。
3.ポータルサイトの利用
ポータルサイトとは、
- EPARK
- Qlife
- 病院なび
- SCUEL
などが挙げられます。
集客する手段を増やすことができるので、ホームページに加えてポータルサイトを利用する歯科医院も増えています。
関連記事:歯科医院のホームページ(WEBサイト)を運用するメリット・デメリット
4.看板の設置
歯科医院の存在をアピールするために、看板を設置しましょう。
歯科医院の付近だけではなく、歯科医院につながる道沿い、目立つ場所に設置するのがポイントです。
車や自転車の運転中に看板を見ることもありますので、一目で情報が伝わる内容や絵を取り入れましょう。
患者が選びたい歯医者にするポイント【再来院患者】
最後に、再来院患者を増やすためのポイントを解説します。
1.患者の目線で歯科医院を改善
患者が安心して通院できるように、
- スタッフの教育
- 歯科医院の清掃
- 予約システムの導入
などを見直してみましょう。
スタッフと患者との信頼関係を構築するには、スタッフの技術だけではなくマナーを見直すことも大切です。
どのスタッフが対応しても、適切な対応ができるように新人スタッフの教育を行いましょう。
また、歯科医院を清掃する時間がない場合は、清掃業者にお願いして清潔な医院内をめざします。
他には、技術が高くても予約が取れなければクレームにつながるリスクがありますので、予約システムの導入や患者とのコミュニケーションを密にとるのがポイントです。
2.院内のマーケティング
再来院の患者が増える理由は、信頼ができる、技術に満足しているなどの理由が挙げられます。
そのため、高い技術を求めて仕上がりを気にする方や、自分に合う治療方針を求めている方も少なくありません。
単に、再来院の患者の治療を行うのではなく、患者と向き合いカウンセリングや適切な説明を行うことが大切です。
その中で、保険治療や自由診療のメリット、あらゆる治療方法をご提案してみましょう。
患者の数は少なくても、単価を上げることが可能な場合もあります。
また、ホームページに治療の価格を把握できるように記載すると安心して通院できます。