増患・集患 開業 

患者視点の歯医者の選び方!5つのポイント・ニーズを理解して集患率アップ!

歯科医院を経営する方にとって、

「どうすればもっと多くの患者に来てもらえるか?」というのは、重要な経営テーマのひとつだと思います。

 

患者は「せっかくなら、良い歯医者さんに行きたい。」と考えています。

これは自分に置き換えてみると、よく分かります。

歯科医自身も身体に不調が出てきたときに、”良い病院へ行きたい”と無意識のうちに考えていると思います。その気持ちと同じです。

 

しかし、”良い”と判断する基準は、患者それぞれで違います。

患者にとって、

  • 「家から近い方が”良い”」のか?
  • 「優しい対応だと”良い”」のか?
  • 「腕が良いほうが”良い”」のか?
  • 「評判が良い方が”良い”」のか?

【良い】と思うツボ=患者が求めているニーズは人それぞれ違うのです。

 

今よりもっと多くの患者に来院いただくためには、

患者のニーズを逆算して適切な集患施策をうつこと」が大切です。

もっと言えば、患者が来院の決め手として重視するポイント(ニーズ)を正しく理解することが大切です。

 

本記事では、患者が選びたい良い歯医者とはいったいどのような歯科医院なのか。

患者目線から見た歯医者の選び方」をご紹介します。

 

歯医者の選び方 重視ポイント1「痛くない歯医者」

まず、前提として「歯医者が好きな患者は少ない」です。

理由としては、治療が痛いのではないかと不安だったり、歯を削るキーンという音が怖かったり、歯科治療に対する不安があるからです。

 

歯科医院としては、

  • 治療の痛みを抑えている
  • 表面麻酔や電動麻酔器を導入している

といった配慮をしているはずです。

極細の注射針の採用はもちろん、笑気麻酔を用意している歯科医院もありますね。

なかには、予防歯科はフロアを分け、切削音が聞こえないように配慮しているところもあるでしょう。

 

しかしながら、普段から予防歯科に通えば歯痛を回避できることさえ、世間一般には広く理解されていないという現状もあります。

歯科医院側が「痛くない治療」を提供しているつもりでも、なかなか伝わっていない場合が多いのです。

 

歯医者の選び方 重視ポイント2 「通いやすい歯医者」

職場や家から近いといった「通いやすさ」は重視されます。

また、クルマで来院を考えている患者にとっては、「駐車場はあるのか?」「その駐車場料金は無料なのか?」という点も気になるところです。

 

また、子どもをもつ患者にとって、

  • 安心して子どもを連れていけるか
  • 小児歯科やマタニティ歯科を併設しているか
  • キッズスペースがあるか
  • 保育士がいるか

といった点も重視する項目です。

なお、バリアフリーでベビーカーが入りやすい環境であるか、子ども連れの来院を歓迎してくれる雰囲気があるかどうかも非常に気にされやすいポイントです。

歯医者デビューに向けて、歯医者の雰囲気に慣れるために、小さなお子さんの同伴歓迎という歯医者であれば、家族のかかりつけ歯科として長く付き合いたいと思うでしょう。

バリアフリーは、高齢の患者にとっても気になるところ。

どの世代にとっても通いやすさは非常に重要です。

 

なお、これらの強みを積極的に発信しているか?という視点で自院の施策を振り返ってみましょう。

 

歯医者の選び方 重視ポイント3 「優しくて話を聞いてくれる歯医者」

歯医者に怖いイメージをもっている患者さんは少なくありません。

中には、これまでの不摂生を叱られるのではないか?と不安になっている場合もあります。

誰しも、優しそうな歯医者や歯科衛生士に対応してほしいと考えています。

また、デンタルIQ高めの患者さんが「こんな治療をしてみたい」とか「治療について聞いてみたいことがある」などと思っていても、なかなか勇気をふりしぼって質問できないものです。

 

  • 優しく対応し、希望を丁寧に聞いてくれる
  • プロの見解を押し付けない
  • 機能面だけでなく審美面にも配慮してくれる
  • セラミックなど治療の提案を積極的にしてくれる

など、親身になって対応してくれる歯医者を求めているのです。

また、患者さんにもよりますが、機能面が回復すればいいのではなく、見た目にも配慮してくれる歯医者であることが伝われば信頼が増す場合があります。

 

「保険診療だけで十分満足」という患者は多いですが、自由診療をやってみたいという潜在ニーズをもつ層はいます。

ホワイトニングや矯正治療の知見があり、信頼できる良い歯医者に出会えれば、継続的に審美歯科治療を行いたいと考える患者は一定数存在します。

この潜在ニーズは、歯医者の応対品質によって引き出せる可能性があるのです。

 

歯医者の選び方 重視ポイント4 「清潔で安心できる歯医者」

患者は、歯医者という空間に緊張してしまいがちです。

不慣れな場所で、会う回数が少ない相手に、自分の口内を任せるわけですから、当然といえば当然ですよね。

誰もが、リラックスできる環境で治療を受けたいと思っています。

 

  • カウンセリングルームがあり、プライバシーを大事にしている
  • 診療室は、個室またはパーティションの半個室
  • 空気清浄機にこだわり、清潔な空間で治療を受けられる
  • 滅菌器(オートクレーブ)クラスBを設置している

 

これならうちもやっている、という医院は多いかもしれません。

けれども、このような医院側が力を入れている特徴も、集患したい層には伝わっていない可能性があります。

 

歯医者の選び方 重視ポイント5 「腕がよい歯医者」

歯医者を選ぶとき、多くの患者さんは「腕が良い歯医者に任せたい」と考えているでしょう。

しかしながら、どんなスキルがあれば歯科医として優れているといえるのか?という点はなかなか患者へ伝わらないものです。

歯科側からすると、例えば、

  • ある歯科分野の専門家(インプラント、矯正など)である
  • 歯を長持ちさせる治療を重視している
  • 全身への影響への知見に優れている
  • 医科の分野(血液検査など)への理解が深い
  • 歯科用CTレントゲンやマイクロスコープ等の先進機器を導入
  • 歯科衛生士のメンテナンスへの技術が高い
  • スタッフや家族もその歯科医院で治療を受けている

といったアピールポイントがあります。

 

こうした歯科医院の強みを、基本的に備えている歯医者は多いでしょう。

けれども、自院の強みは集患したい層へどれくらい伝わっているでしょうか?

これらの「歯医者の選び方で重視する5つのポイント」をすべて備えている歯科医院であったとしても、毎日前を通りかかっていて看板を見ている人々には、なにひとつ伝わっていない可能性が高いです。

歯科医院の強みが集患の役にたてていないとすれば、本当にもったいない話です。

 

5つのポイントまとめ

ここまでご紹介した「患者が歯医者を選ぶポイント」についてまとめます。

  1. 痛くない歯医者
  2. 通いやすい歯医者
  3. 優しくて話を聞いてくれる歯医者
  4. 清潔で安心できる歯医者
  5. 腕がよい歯医者

上記に共通しているのは、「来院前の不安をどのように解消できるか?」という点です。

 

きっと、ほとんどの歯科医院ではこれらのニーズに応える武器(強み)を持っていることと思います。

積極的に施策を打って、武器(強み)を未来の患者へ魅力を発信し続けましょう。

 

歯科医院の公式ホームページを見直して強みをアピール

こうした5つの重視ポイントを広く・時間をかけずに伝えるためには、公式ホームページを見直してみるのもひとつの手です。

今や、1人1台のスマートフォンを持つ時代。ある調査で、日本では70%以上の人がスマホ検索から情報を得ていると報告されています。

患者が歯医者を選ぶ重視ポイントについてアピールできるコンテンツを整備し、ホームページで適切な施策を打つのはいかがでしょうか。