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レセプトの書き方が難しい…記載内容や注意点を紹介します

 

レセプト書くの難しい…記載内容 注意点をご紹介

医療事務が担う仕事の1つ、「レセプト」業務は、医療機関の収入に関わるため非常に重要です。

ただ、「レセプトの書き方が難しい……」と、行き詰まる方も多いのではないでしょうか?

今回は、レセプトの記載内容や注意点を紹介しますので、電子カルテを元にレセプトを作成する際に役立ててくださいね。

レセプトって何?

レセプトとは「診療報酬明細書」のことで、保険者に医療費を請求するために医療機関が作成します。

保険証を利用して診療した場合は、患者は最大3割の医療費を負担しますが、残りは保険者が負担することになっています。

医療機関は患者ごとに毎月まとめてレセプトを提出すると、保険者から医療機関の収入を得ることができるのです。

関連記事:レセプトって難しいの?〜業務の内容と進め方を徹底解説〜

 

レセプトの書き方【記載内容】

レセプトに記載する内容を項目に分けて説明します。

【1】診療年月日

診療した日付を正確に記入します。

【注意】レセプトの提出日ではありませんので気を付けましょう。

【2】患者の氏名と生年月日

患者の名前と生年月日は、電子カルテと内容をそろえます

関連記事:レセコン?電子カルテとはなに?〜それぞれの業務内容とシステムの違いについて〜

【3】都道府県番号・医療機関コード

都道府県番号「2桁」、医療機関コード「7桁」を記入します。

【4】保険証の情報

以下の情報を記載します。

  • 保険者番号
  • 保険の種類
  • 本人もしくは家族
  • 被保険者証の記号と番号

【5】公費負担情報

公費負担とは、医療費の全部もしくは一部を国や自治体が「公費」として負担してくれることです。

これに該当する場合は、8桁の「公費負担者番号」と、公費負担医療制度の種類ごとに決められている「法別番号」を記載する必要があります。

公費負担者番号

公費負担者番号とは、

  • 法別番号「2桁」
  • 都道府県番号「2桁」
  • 実施機関番号「3桁」
  • 検証番号「1桁」

計8桁のことです。

【6】特記事項

平成31年3月請求分からは、外来患者が70歳以上である場合のレセプトは、特記事項の記入が必須です。

【7】傷病名

電子カルテに記載してある傷病名を該当のコードで記入します。

複数の傷病がある場合は、「主傷病」をはじめに記載します。

【注意】傷病名は、医師が決定するため漏れや間違いがあれば医師に確認をとりましょう。

【8】診察開始日・診療実日数・転帰

「診療開始日」は、傷病ごとに記入します。

「診療実日数」は、診療した日数を記入します。

「転帰」は、治療の経過や結果がどうなったのかを、下記から選択します。

  • 「治癒」傷病が完治した場合
  • 「中止」診療などの中止または転医した場合
  • 「死亡」亡くなった場合

【9】診療回数・診療点数・公費分点数

患者ごとにひと月の「診療回数」と「点数」を記入します。

公費分は、別で点数の集計が必要です。

電子カルテを使用している場合は、自動で集計されます。

【10】摘要欄の記入

点数に内訳があれば、記入します。

 

レセプトの書き方【注意点】

レセプトを書くときに、注意する点を紹介します。

【1】ミスや不備をなくす

医療機関の収入は、点数で決まるため、計算ミスがないようにしましょう

「電子カルテ」や「保険証」の内容を記入する際は、間違いがないように最終チェックを行います。
記入にミスや不備が発見された場合は、受理されずに「返戻」の対象となるため念入りにチェックしましょう。

【2】電子カルテと比較する

「レセコン分離型」の場合は、電子カルテとレセプトは別々の作業をする必要があります

電子カルテとは 紙カルテの情報を電子化するシステムのことで、医師を中心とした院内スタッフが管理します。

 

一方、レセプトは「診療報酬明細書」のことで、医療事務が管理するものです。

そのため、電子カルテを見てレセプトを作成する際は、医師が作成したカルテをもとに、医療事務が内容を記入します。

電子カルテに記入漏れや不備があった場合は、医師に確認をとりましょう。

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【3】被保険者証の内容が変わる

診療を受けている間に、以下のような理由で患者の保険者番号が変わることがあります。

  • 転職し「社保」に加入
  • 法人から個人事業主となり「国保」に加入

月の途中で変更した場合は、患者ひとりに対して「社保」と「国保」それぞれの保険者番号に対してレセプトを作成します。

摘要欄には、変更した理由を記載する必要があるので、覚えておきましょう。

 

正しい知識を身に付けてレセプトを作成しよう

レセプトの作成は、専門性の高い業務のひとつです。

レセプトにより、医療機関の収入が決まるため、ミスや不備がないように念入りなチェックと医師への確認を行いましょう。

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