増患・集患 採用 

歯科にも管理栄養士が必要?オーラルフレイルケアの時代が到来!

人生100年時代を迎え、医療の分野では「予防」がより重視されるようになっています。

そんななか、歯科分野で注目を集めているのが「オーラルフレイル」。口腔機能の虚弱化が、健康寿命の低下と大きな関わりがあるという考え方です。

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所では予防歯科の強化のために、管理栄養士による栄養食事指導の必要性を感じ、採用を始めるケースが増えつつあります。

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管理栄養士がオーラルフレイルケアの精度を高める

「食事で唾液の質が変わる」、「食事の工夫が口腔機能の回復に役立つ」など、オーラルフレイルという言葉さえ新しいものの、口腔機能と栄養の深い関わりについては古くから指摘されていました。

しかしながら国内に医学部に栄養学科がある大学が少ないこともあって、なかなか歯学と栄養学の専門家が連携して研究を進められない環境でした。

学術論文でその有効性が示されるようになったのも2000年以降といわれています。

そのため、今になってようやく予防歯科の幅を広げる管理栄養士の力に注目が集まっています。

そんな環境下でも、早い時期からオーラルフレイルの重要性に着目し、管理栄養士を在籍させることで患者さんに対して手厚いサポートを行っている歯科医院は存在しました。


実際に歯科で行われている管理栄養士の業務とは?

実際に、歯科医院で管理栄養士がどのような業務を行っているかというと、ほとんどのケースでトリートメントコーディネーターとして活躍していることが特徴です。

食事栄養指導のほかに、歯科助手として、歯科医のアシスタント業務や患者さんのカウンセリング業務をしっかりとこなしているのです。

つまり、歯科の知識をしっかりと備えた「歯科管理栄養士」という新しいジャンルの職種が成立しています。


広報・広告塔としてファンを増やす集患効果も

歯科管理栄養士としてのスキルが身に着くと、院内での食事栄養指導だけに限らず、地域の食育イベントや親子教室などの講師としての依頼を得られるようになります。そこから患者さんを引っ張ることも可能です。

つまり、医院の広告塔のような役割も果たせます。

むし歯を予防するおやつレシピや、嚥下(えんげ)しやすい食事メニューといった情報をSNSで発信し、医院のファンを増やすという広報担当のような役割を担っている管理栄養士もいます。

また、子供や高齢者など、それぞれの世代や口内の状態に合わせた食事栄養指導を行いますので、歯科医や歯科衛生士がカバーしきれない患者さんの身体全体の健康管理といったサポートを行うことができます。

経験を積めば、歯周病と関係が深い糖尿病の管理といった管理栄養士ならではの高度なサポートを行うこともできますので、他の医院と大きく差別化を図れます。


歯科栄養管理士によるカウンセリングで他院と差別化

歯科の知識を備えた「歯科管理栄養士」になるには2~5年くらいの経験を積む必要はあります。

しかし、そうなった暁にはトリートメントコーディネーターとしてのスキルも併せもつことになるので、患者さんにとって説得力のあるカウンセリングが叶います。

生涯おいしく食事をするための歯科治療について説明をする際にも、歯科管理栄養士は「おいしく食事をする」ことの意味に関する専門家でもあるわけですから患者さんからも厚い信頼を得られるのです。

定期メンテナンスに通う患者さんを増やすことにも期待できますから、安定経営を考える上でも居てくれると心強いですね。

歯科管理栄養士は、オーラルフレイルケアが求められるこれからの新時代を生き抜くための重要な人財となることでしょう。貴院でも採用を検討してみてはいかがでしょうか?

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