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研修医マッチングプログラムで研修先が決まらない!?理想の歯科医院とマッチングするコツ

2006年から必修となった歯科医師臨床研修制度

研修施設と研修医を結びつけるマッチングプログラムは、歯科分野では2005年から利用が開始されました。

しかし、「マッチングで研修先が決まらない」など、研修医マッチングプログラムに登録してもうまくいかないケースがあります。

理想の歯科医院とマッチングするためには、どんなコツがあるのでしょうか?

まずは、マッチングプログラムを利用するのは本当にメリットがあるのかについて、解説します。

約8割の歯科医がマッチングに成功している

 一般財団法人歯科医療振興財団が主催する「日本医師臨床研修マッチングプログラム」では、令和2年に2919名の研修医がマッチングに成功しました。

参加者3853名ですから、約8割の研修先が決定したことになります。

研修先の医療機関は、大学病院が35施設、その他がが277施設です。

かつては、一部の研修希望者に複数の医療機関からの内定が集中し、そのあおりで研修が始まるまでに研修先が決まらないというケースが多発していました。

悲劇に陥るのは研修希望者だけでなく、医療機関も同じです。

せっかく内定を出しても辞退者が続出、欠員の補充にてんてこ舞いになってしまいます。

また、医療施設によって研修公募の〆切が異なりましたので、仕方なく〆切が早い第二希望・第三希望の研修先に応募することになり、本当に行きたい第一希望には応募できないというケースも珍しくはありませんでした。

そんな研修希望者、研修受け入れ機関の双方の利益を一致させるために、コンピューターのアルゴリズムで決定するマッチングプログラムを導入しています。

非常に公平かつ効率的な決定の仕方といえます。

研修マッチングシステムは、採用側に有利?

実績あるアルゴリズムでマッチングさせますから、採用する方、される方、どちらかに有利ということはありません。

それぞれの希望順にマッチさせていき、双方の希望が重なったところで組合せが決定する仕組みです。

研修マッチングに成功するコツは?

研修マッチングプログラムを利用する場合は、マッチングの結果に必ず従わなくてはなりません。

そのため、もし4施設を希望研修先として登録するのであれば、4施設のどこから内定が来ても受け入れられる準備をしておく必要があります。

登録する際は、よく考えて、「研修に行きたい、行ってもいい」ところだけにしておきましょう。

別の研修先に空きがあるからといって、移動することはできません。

マッチングに参加していない医療施設から内定を受けたら?

プログラムに参加していない医療施設からの内定を受けた場合は、研修希望者が参加取消を行えば、その内定を受けることができます。

ただし、マッチングが決まってしまうと取消できなくなってしまいます。

他で内定を受けていたとしても、マッチング先を選ばなければなりません。

登録期間中に、忘れずにマッチングへの参加取消をしておきましょう。